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25=10

カテゴリ過去作品たち 1/2

My teacher!

私は今年、城聖大学で4年生を迎えた。ゼミは変わらず竹内ゼミ。依子ちゃんと一緒で、他に同じ学年のゼミ生はいないのはおろか、後輩すらいない。他の先生に竹内ゼミだと言うと、少し煙たがられる。竹内先生って、そんなに嫌われてるのかなって、ちょっと不思議に思う。依子ちゃんは、竹内先生にぞっこんなんだけど・・・。「美和ちゃん、竹内先生のとこ行こ!無事に進級しましたーって、報告しなきゃ!」浮き足だっている依子ちゃ...

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命をかけてもいいくらい

一般患者が過ごす部屋から少し離れた小部屋。ここには誰も近づかない。それがこの病院での暗黙のルールなのだから。深夜に近い時間帯。宮田は白衣のまま、ある場所を目指していた。カツンカツンと靴音が響く。一般患者の病室から、少し離れた部屋の前で靴音止まった。「美和、起きてるか?」部屋のドアを開け、小さく名前を呼ぶと、ベッドで眠っていた人物がゆっくり起き上がる。窓から差し込んだ月の光が彼女の顔を照らした。神代...

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赤が交じる

「美和。」自分の前を歩いていた彼女が、立ち止まって振り返る。道の先を見に行くため、美耶子は安全な場所へ隠してきた。自分も残ると美和は言ったけど、俺は彼女を連れてきた。美和と、二人っきりになりたかったから。「どうしたの?恭也。」首をかしげる仕草。小動物みたいで可愛い。じっと俺を見つめる黒い瞳も綺麗だ。俺は美和の全部が好き。だから絶対、美和とは離れたくない。彼女を・・・死なせたくない。俺は持っていた火...

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SMカンチガイ

ある日私は、検事局の一室で彼女たちの会話を聞いてしまった。彼女たちとは私の妹弟子・冥と、私の婚約者・美和のこと。検事である二人は、一つの事件がきっかけになって知り合い、いつの間にか友好を深めていた。「・・・うーん、そうなんだけど、やっぱりMだと思う。」部屋に入るなり聞こえてきた怪しい会話に、私は持っていたコーヒーカップを落としそうになった。美和が・・・M。私は夜の彼女の姿を想像して、それは妥当かもし...

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俺は死ねない

痛む腕を押さえながら本部へと戻る。三上さんたちには無理をするなと言われた。けど、俺には戻らなくちゃいけない場所があるんだ。両親を失い、そして再び、親しい人を失った彼女。彼を失ったその日から、あいつは暗闇で怯えるようになった。戻らなきゃ・・・。美和が待つあの家へ・・・。* * *「・・・おい、美和。また電気つけたまま寝てんのか?」ノックをしても返事がなかったため、俺はそのまま美和の部屋のドアを開けた...

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