FC2ブログ

25=10

カテゴリ  刀剣乱舞 その他 1/2

春をプレゼント

ある非番の日、安定と清光は自室にいた。これまで寒かった部屋の中には、ほんのりと春の日差しが差し込み始めており、だんだんと肌寒さがなくなっていた。もしも猫だったなら、この日差しの下で昼寝などに興じていただろう。「ねえ清光。今度の美和のお誕生日だけど、清光はプレゼントに何渡すの?」自分の刀を手入れしながら安定は、念入りに自分の爪にマニキュアを塗る清光に尋ねた。「何って・・・うーん、まだ考え中なんだよね...

  •  0
  •  -

国広たちはそれぞれに思う

『山姥切国広』ぼんやりと、自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。頭が霞がかっていて、ふわふわしている感覚。男の声のようだった。どこか懐かしく、知っている声。誰の声なのか記憶を引っ張りだそうとしている最中で、再び声が聞こえた。「山姥切国広」今度はしっかりと声が聞こえた。先ほどの男の声ではなく、可愛らしい女の声。国広はそっと目を開けた。目の前にいたのは、巫女姿をした少女だった。おそらく、この少女に呼ばれたのだ...

  •  0
  •  -

写しの刀剣

この本丸には、最初から三日月宗近がいるという。そう加州清光に聞かされたのは、本丸に顕現してから最初の夜だった。その三日月は、常に主である美和のそばにいる。そう、彼女が小さい頃から・・・。ずっと彼は、美和を見て来た。「その三日月宗近とやらは、強いんだろうな。三日月宗近といえば、写しの俺とは比べ物にならないくらいの刀で、確か天下五剣のうちのひとつ・・・。刀としても、歴史的価値のある刀だ・・・。」国広の...

  •  0
  •  -

生きて帰ること

バチバチと降りしきる雨が、激しく顔に当たっている。お気に入りの服はぐっしょり濡れて肌にまとわりつく。空を見上げれば真っ黒な雲と、時折ぴかっとイナズマが走って行く。そして、遅れてやってくる低い音。加州清光は仰向けの状態でそれらを見ていた。どうして自分がこんな状況下にいるのかが分からない。降りしきる雨のせいで、地面は泥だらけだ。体を地につけているためか、ドドドドドという轟が聞こえてくる。目を凝らして周...

  •  0
  •  -

歴史と未来を守ってくれた者たちよ

注)刀ミュの三条 with 加州清光+女性審神者設定です。救われない、報われない話。「描いていた未来へ」を少し意識したお話です。桜が咲くころ、俺は顕現された。この本丸の初期刀として、新米審神者の美和の初期刀として政府から彼女の元へとやって来たんだ。「ちょっと扱いづらいけど・・・」なんて言ったら、美和は少しだけ困ったように笑っていた。その顔はとてもかわいくて、ずっと見ていたいと思ったのが俺の本音。春が通...

  •  0
  •  -