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付喪神は人を愛す


刀剣男士としてこの世に顕現され、人の体を得た私。
長い間、私はこの刀剣の中で宿り、生きていた。
戦国時代に、何人もの武将の声を聞き、時代を見て、そして私自身もその戦いで焼かれた。
もう、戦うことはないと思っていた私の前に、力を持った娘が現れた。
顕現された私に、彼女はにっこりと微笑む。
その微笑みが、どの時代の女性よりもかわいくて、私の心臓はどくどくと跳ね上がる。
生身の体というものは、とても不思議なものだった。
その日から私は、彼女を見るたびに、不思議な感情で支配される。

私だけを見ていて。
私だけにふれてほしい。
私だけのものにしたい・・・・。

許されない、その感情。
あぁ、私はこの一期一振という刀に宿った付喪神でもある。
神と人とが交わることは、決して許されるべきではないこと。
それなのに・・・・。

美奈殿、あなたをお慕い申し上げています。」

彼女は綺麗に笑った。可憐な唇で、「ありがとう」と言った。
私はその先に進みたい。
人間たちが愛し合うように、私もあなたと愛し合いたい。

美奈殿の、そのお体に触れてみたいのです。」

神と人が交わる。
その代償がどんなものか、私にはまだ分からない。
それでもあなたに触れてみたいと思うのは、私が人の体を得た時から決まっていたことなのかもしれない。
この身が消えようとも、私自身が神でなくなり、この世からなくなってしまおうとも、
私はあなたに、私自身の証を刻みたいのです。

あなたが私を請う仕草。あなたが私と交わる瞬間。
私の中に、その出来事を刻みましょう。
いつか私が、神でなくなるその日まで・・・・。




付喪神は人を愛す




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