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2017.09.15  スカーレットの空が言う <<23:56




最近は不思議な夢を見ることが多かった。それなのに、あまり覚えていない。
ただ覚えていることとすれば、会ったこともない男女と一緒に戦っている。妙にリアルなのが少し気になっているのだ。
起きたあとは極度の疲労感が襲ってくる。その夢のせいか、最近はなんとなく寝た気がしない・・・。
今日だって、顔色が優れないという理由から、部室を追い出されてしまった。
美和、今日は帰って休みなさい」と言う友人の顔は、いつもより深刻な顔をしていた。

ぼんやりといつもの道を歩きながら、美和はスカーレットの空を見上げる。
ぽかんと浮かんだ丸い月を見て、声を漏らした。

「今日は満月かなぁ。月がまん丸・・・。」

いつもよりギラギラ輝いていて、どこか怖いくらいだ。そのまま月に見とれながら歩いていると、ドンと、誰かと肩がぶつかった。

「あっ!すっ・・・すいません!」
「おっと!ごめんっ。」

少しキーが高めの声が降ってくる。
ぶつかった相手を見れば、綺麗な顔を持つ青年。困った顔をしていた。
肌は雪のように白く、肩までかかる髪は、生まれつきなのか少しウェーブがかかっている。まるでモデルのような人。そして、夢の中の世界に住んでいそうな綺麗な人。

「君、大丈夫?なんだか少し、顔色が悪いみたいだけど。」

気付けば彼は、美和の顔を覗き込んでいた。慌てて両手を左右に振る。
「大丈夫です!」と答えると、青年は「そう?」と首をかしげた。
顔が熱い。恥ずかしさできっと、今自分の顔は真っ赤だろうと彼女は思う。
空がスカーレットをしていてよかった。きっとばれてない。

「ねぇ、ぶつかった僕も悪いけど、君もよそ見してちゃだめだよ。」
「あ、はい・・・すいませんでした。」

彼女は素直に謝る。ペコンと頭を下げると、青年が柔らかく笑った。
そのまま大きな手が伸びてきて、美和の頭をぽんぽんと撫でる。彼の手は、すごく温かかった。

「ふふ、いいよ。君、月を見てたんでしょ?君がアレに見とれる気持ち、分かるよ。今日の月は一段と綺麗だ。スカーレットの空に浮かぶ満月。僕も見とれてしまいそう・・・。」
「え・・・。」

頭を上げると、青年の瞳とぶつかった。
澄んだ彼の瞳はスカーレットに浮かぶ月よりも美しくて・・・。同時にどこか、危険な感じがして・・・。
頭の中で警告音が鳴り響く。瞳を見てはいけない。逸らさなければいけない。でも、それができなかった。

「月も綺麗だけど、君の瞳も綺麗だね。」

お互いを見つめた数秒間後、青年が言った。
スッと温かい手で頬を撫でられ、美和は少し身を硬くする。目の前で微笑んだ青年は、すぐに彼女の頬から手を離して呟いた。

「君の瞳も綺麗だけど、心もすごく澄んでいる。きっと君のペルソナは、もっともっと綺麗なんだろうね。」

青年は、愛しいものを見つめるように瞳を細めた。
そのまま美和の横を通り抜けていく。見つめているしかなかった。彼の広い背中を。
優しい声色が頭にこびりついて離れない。

ペルソナって、なに?
ペルソナ。どこかで聞いたことがある。呟いたことがある。
それはきっと、夢の中の自分が言っていた言葉。
あなたは何を知ってるの?

そう聞きたくても、喉が張り付いていて声が出せない。
遠ざかっていく背中を見ていると、彼が不意に振り返った。優しい表情を崩さないまま、遠くの青年は叫んだ。

「ねぇ、僕はイザナミっていうんだ。君とはまた、どこかで会えると思うんだ。その時はまた、スカーレットに浮かんだ月を一緒に見ようね。それじゃあ、また!」

青年は軽く片手を上げて角を曲がった。姿が消えて、ようやく呪縛から解放されたみたいな感覚に陥る。
止まっていた空気が流れ出し、美和は小さく息を吐いた。
空を見上げると、月のギラギラは先ほどよりもおさまったような感じがする。怖い・・・という感情は、いつの間にか生まれてこなかった。

「不思議な人。でも今日はなんだかゆっくり眠れそう。」

美和は月を見て微笑んだ。


スカーレットの空が言う

この空の下、また彼といつか出会えるでしょう・・・と。
それはきっと、近い未来なのかもしれない。




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