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桂樹

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IC#67

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式典を終えたルルーシュは焦っていた。皇帝が戻ってきたということは、人質に取られているナナリーが危ないということ。ナナリーを助けるため、ルルーシュは頭の中で様々な策を練っていた。
コーネリアを交渉の道具に使うか。もしくはロロとジェレミアを使うか・・・。どちらにせよ、皇帝には効かない。いっそのこと、ゼロがルルーシュだと明かしてしまうか?と考えたが、そうすれば黒の騎士団が先に崩壊するであろう。
様々な策を考えるが、どれもこれも使い物にはならなかった。

(くそっ。万が一ナナリーを助け出したとしても、ブリタニアにはリリィもいる!皇帝はリリィを溺愛していた。手を出すはずがない・・・とまでは言い切れない・・・っ!)

ルルーシュの思考は堂々巡りだった。だから後ろから聞こえてくるC.C.の声に無性に腹が立ち、つい大声を上げて、彼女の持っていた皿をはじき飛ばしてしまった。
皿は粉々に割れ、C.C.の指を切った。流れ出る血を見て我に返ったルルーシュは、慌てて彼女の手を掴んだ。
C.C.は少し微笑んでから言う。「中から痛いときよりも、全然平気」だと。むしろ寒い時は痛いほうが助かると言う。彼女の過去を思い出したルルーシュは体を震わせた。
C.C.はいつも一人で、いつも傷だらけであった。愛されたいと願ったC.C.。願いが叶い、そしてやがて騙されていたことに気づく。彼女はまた傷ついた・・・。

「お前は中から痛い時、どうしていたんだ?」
「友達・・・がいればよかったんですけど・・・。親とか兄弟とかと違って、友達ならあとからでも作れるし・・・。でも私にはそんな味方もいなくって・・・」
「味方・・・・?」
「あの、そう聞いたんですけど、違うんですか?」
「・・・いや、違わない。それが友達だ・・・。」

ルルーシュの中で一人の人物の顔が浮かび上がる。昔からの友達、枢木スザク・・・。
C.C.の怪我の処置をしたあと、彼はスザクへ電話をかける。相手はすぐに出た。懐かしい声は、少し厳しさを帯びていた。

「ニュース、知ってるだろ?トウキョウ疎開も危ないかな?」

不意に投げかけた質問に、スザクが冷たい声で返してくる。

「それは君が決めることだろう?ルルーシュ。君は・・・ゼロか?」

逆にスザクの質問に、ルルーシュの時間が一瞬止まる。ここで嘘をついても仕方なかった。ナナリーのため、ルルーシュは正直に答えた。

「そうだ。俺がゼロだっ!」
「・・・・・っ!ブリタニアの敵が、僕に何の用だ?」

一気にスザクの態度が激変する。それは仕方ない。ゼロはユーフェミアを殺した。たくさんの人間も殺した。でも、そうしてでも守りたいものがあったのだ。

「頼む。ナナリーを助けてくれ。皇帝は俺を押さえるために、ナナリーを人質にしている。だから俺は、隠れて動くしかなかった。それに万が一ナナリーを助けたとしても、今度はリリィが人質になるかもしれないんだ。頼むスザク。お前以外に頼める人間がいないんだ・・・」
「僕が君の頼みを引き受けると思うのか!?ルルーシュ、お前は身勝手だな・・・」
「分かっている!でももう頼めるのがお前しかいないんだっ・・・!頼むっ!ナナリーを・・・守ってください。」

ルルーシュの消えてしまいそうな声に、スザクは小さくため息をつく。電話口から「分かった」と聞こえてきた瞬間、ルルーシュは崩れ落ちてしまいそうになった。「ただし、条件がある」とスザクは言葉を続ける。

「ナナリーを守るというのなら、ナナリーがいるこのエリア11に君が一人で来るべきだ。場所は枢木神社。二人っきりで話をしよう。そして・・・リリィのことだが、やはり君はリリィを思い出したんだな。リリィのことは君が心配しなくても、僕自身の意思で彼女を守る。この身をかけて、一生!僕はリリィにそう誓ったんだ。もうリリィの隣に、君の居場所なんてない。だからエリア11に来て、リリィには会おうなんて思わないでくれ。」

きっぱりとそう告げるスザクの声を聞きながら、ルルーシュは動揺した。

(スザクの言っている意味は、どういう意味だ?全ては枢木神社で分かることなのか?)

二人の運命が再び絡み合おうとしていた。




ぼくは自分がだれかを憎んでいることを知っている。
(ローベルト・ヴァルザー)



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