25=10
駄文だらけのサイト


★更新履歴★


17.09.16
IC#56〜#63移行完了
#66・#67UP!
長らくお待たせしました!
 




お気に召した方はどうぞ


お礼→とうらぶ@三日月宗近


お名前変換




カテゴリ


はじめに (1)
刀剣乱舞top (1)
  三日月宗近 (11)
  小狐丸 (4)
  石切丸 (4)
  一期一振 (3)
  山姥切国広 (3)
  鶴丸国永 (2)
  刀剣乱舞 その他 (9)
  審神者会議襲撃戦 (2)
  刀剣乱舞 彼は誰時(プチ連載) (1)
  審判者会議シリーズ (4)
コードギアスtop (1)
  IC (69)
アトラス (2)
  P4連載 (14)
  アトラス 短編 (4)
その他ジャンル (4)
link (1)
未分類 (0)


Twitter




最新コメント




2016.05.08  ニガヨモギ <<22:28


前の主・・・沖田君は病で死んだ。戦闘でもなく、彼を蝕んだ病に倒れたんだ。その瞬間から僕と加州清光は、主を失った。かわいそうな沖田君。戦闘で死んだのなら、少しでも英雄になれたのかもしれないのに・・・。
沖田君がいなくなってから、僕たちは戦闘へ出ることもなくなり、この世界が平和になる様子を静かに見ていた。
時を経て刀剣は、戦いの道具ではなく、いつしか美術品へと姿を変えていく。
博物館や骨董屋に並ぶ刀剣たちは、自分自身の存在意義を問うたかもしれない。
僕は・・・どうだろう?そんなこと、どうだってよかったのかもしれない。

沖田君に会いたい。

自分の存在意義を考えるよりも、そのことばかり考えていた。僕は常に、沖田君の影を追っていたんだ。
時が過ぎ、刀剣が美術品となった遥か先の時代。僕たちは再び、美術品から武器となった。今度は人間の姿が与えられ、新しい主の元へと刀剣たちが集う。
僕の新しい主は、女の子だった。戦闘も意思も強くて、そして優しい。沖田君みたいな子。

「ねえ、主はもしかしてだけど、沖田君の生まれ変わりなんじゃないかな?」

ある日、そう僕は彼女の前で呟いてみた。その時彼女は苦笑する。

「安定は、沖田君が本当に好きだったんだね。でも・・・その悲しみをいずれは超えないといけないよ。」

僕は彼女の言葉を、理解できなかった。
その頃から、同じ沖田君の刀であり、相棒だった加州清光が彼女の近侍を命じられ始めた。
顕現された時期も同じで、同じような力量だった清光がなぜ、僕の上に立ったのか分からない。どうしてだろう?
それを清光自身に尋ねたところ、彼はこう言った。

「ニガヨモギの苦さを克服したんだ・・・。」

彼はこの言葉を残し、短刀たちを引き連れて出陣していく。彼が向かうのは・・・京都市中。時代は・・・新撰組がいた時代。まだ沖田君が生きていた時代。彼らの背中を見送り、隣で主が呟いた。

「ニガヨモギのにがさは、いなくなった人を悲しむ気持ちを象徴してるんだって。」
「じゃあ清光は・・・・」
「次は安定の番だね。」

にっこりと笑う主の言葉に涙した。ニガヨモギの苦さを克服できるのはまだ先かもしれないけれど、いつかはきっと・・・。



スポンサーサイト


No.80 /   刀剣乱舞 その他 / Comment*0 // PageTop▲

← 庭師は雪と花を作る / Home / #01 →

Comment Post


Name:
Subject:
Mail:
URL:

Pass:
Secret:管理者にだけ表示を許可する

 Home