FC2ブログ

25=10

駄文だらけのサイト

スポンサーサイト

Posted by 桂樹 on  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

桂樹

Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipiscing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua. Ut enim ad minim veniam, quis nostrud exercitation.

もうその言葉は聞きあきたよ。君がどういう気持ちで言ってるのか分からないけれど。

Posted by 桂樹 on   0 


他の刀剣男士たちが寝静まった頃、鶴丸国永はゆっくり布団から抜け出した。目指す場所は一つだった。愛しい、彼女がいる場所・・・。夜中だというのに、審神者である彼女の部屋は、明かりが灯っていた。部屋の外から、「美和」と小さく声をかけると、美和は疑問の声を上げる。

「鶴丸・・・?こんな夜中にどうしたの?」
「入ってもいいか?」

どうぞ・・・という言葉と一緒に、障子が開かれる。
寝間着姿の彼女がそこにいた。机の上には、ノートパソコンと呼ばれるものが・・・。こんな夜中まで、彼女は仕事をしてたというのか。明日の朝も早いというのに・・・・。

「まだ仕事してたのか?」
「明日、本部のほうで審神者の会議があるからその資料作り。敵はどんどん強くなってるからね。この本丸で得たデータを、本部や他の審神者に提供して情報を共有したくって・・・」

少し疲れた顔で彼女は笑った。
鶴丸は小さく唇を噛んだあと、そっと彼女の背後にまわって、彼女の小さい体を抱きしめる。ピクンと、少女が体を反応させたあとこわばらせる。

「なぁ、主。俺がどうしてここに来たか分かるだろ?俺がこうする理由も。いつも俺をここに招き入れるくせに、どうして俺の気持ちには応えてくれないんだ?俺は美和が好きなんだ。俺を近侍にして、いつでもそばに置いてくれ。そうしたら俺が、美和の仕事を手伝うから・・・・。」

甘い吐息を含ませて、彼女の耳元でささやく鶴丸。黙ったままの少女はやがて、ゆっくり首を振ると口を開いた。

「・・・それはダメだよ、鶴丸。私はこの本丸の主で、審神者。鶴丸の気持ちは嬉しいけれど、私はあなたの気持ちには応えられない。私は人間で、あなたは刀剣。交わることは許されない。決して・・・・。」

またその言葉か・・・・と鶴丸は思った。
夜中に彼女の部屋を訪れ始めて、約2ヶ月が立った。想いを少女にぶつけても、いつもそう言って逃げられる。ダメだよと、口が言葉を紡いでいるのに、どうしていつも俺を求めるような瞳をするんだ。鶴丸には、彼女が理解できなかった。

美和、もうその言葉は聞き飽きたよ。主がどういう気持ちでそう言ってるのか、俺には分からない。それは美和の本心なのか?」

彼女は口をつぐんだ。鶴丸に抱きしめられたままの格好で、うつむいてしまう少女。鶴丸は言葉を放った。

「俺は美和が好きなんだ。審神者じゃなく、一人の女性として美和を見てる。だから・・・」

ぎゅっ・・・と、彼女を抱く腕に力を込める。
だからせめて、お前の本心を聞かせてくれよ。懇願する彼の耳に、審神者の答えが届く。それは静かな静かな夜の出来事・・・・・。



もうその言葉は聞きあきたよ。
君がどういう気持ちで言ってるのか分からないけれど。



ツイッターの創作向けお題botより。
拍手お礼だったものです。
スポンサーサイト

桂樹

Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipiscing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua. Ut enim ad minim veniam, quis nostrud exercitation.

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。